聖書についての紹介
”聖書を知らない者は、イエス・キリストを知らない”(聖ジェローム)。
聖書は、啓示された神の言葉であり、また人の言葉であり、神についての証人の言葉であります。
これは神について語る書物であるばかりでなく、基本的にもっと重要なことは、神が自らイスラエルの民の中から選ばれた証人たちを通して、ご自身についても語っている書物であるということです。聖書のすべての本は、神が人類と交わされた契約を中心に書かれています。
主イエス・キリストは、聖書の中心です。なぜなら、この方自身が、受肉したことば、肉となったことばだからです。聖書は、私たちを神の子へと、父なる神の無限の憐れみへと導きます。キリスト・イエスの受難と復活は、啓示の成就であり、神が自己犠牲的な愛のうちに人間と交わした新しい契約なのです。それはキリスト教の信仰の目標でもあります。
聖書は人類史上最も美しく、長い愛の歌であると言えます。その愛の歌は、広大な宇宙の中で、さまざまな文化の中で、人生のあらゆる出来事の中で、そして真実に、慈しみに、美に真摯に向き合うすべての人の心の中で歌い続けられているのです。
聖書を理解するためには、信仰と祈りの中で読み、特に使徒たちによって設立され、彼らが定めた規範に常に忠実な教会から解釈を受けなければなりません。彼らは、聖書の主著者が神であること、また自分たちは神の言葉に仕える奉仕者にすぎないことを常に意識しています。
また、聖書は常に、キリストの十字架を通して、神の前に自分を発見する人の開放性、恵みの状態です。私たちはなぜ生きるのか。何のために生きるのか、何のために存在するのか。
わたしはあなたに感謝をささげる。
わたしは恐ろしい力によって
驚くべきものに造り上げられている。
御業がどんなに驚くべきものか
わたしの魂はよく知っている。
(詩編 139:14)
「1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 2この言は、初めに神と共にあった。 3万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 4言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 5光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」(ヨハネ1:1-5)
- 聖書 新共同訳
- 共同訳聖書実行委員会 1987、1988
- 日本聖書協会 1987、 1988
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